イベント
イベント詳細

【公開講座】英米文学科同窓会

演題:「アメリカ小説はいかに翻訳されてきたのか」 昭和日本におけるアメリカ文学翻訳の歴史と影響を多角的に探ります。

場所
17号館 3階17306教室
時間
13:00 ~14:30
団体
英米文学科同窓会
昭和に翻訳された多くのアメリカ文学作品の中で、1930年代にはヘミングウェイ『武器よさらば』やミッチェル『風と共に去りぬ』などがあり、大衆文学と言えば、時代小説か探偵小説しか知らなかった日本の読者に、歴史や時代をしっかり踏まえた雄大な物語の魅力を伝えました。また、1950年代には「ハードボイルド」文学が次々に翻訳され、その訳文体を通じて、新たな日本語の文章作法が生まれ、同年代に初訳されたサリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』は、若者言葉を駆使した饒舌な一人称語りという新たな文体・表現を日本文学にもたらします。これらを含めたアメリカ文学翻訳の魅力について井上健先生が分かりやすくお話しくださいます。